今回、ドローンとドッキングステーションを活用した監視警備システムの早期社会実装を目指すもので、ドローンとドッキングステーションを組み合わせ、建物や施設監視警備の自動化・効率化を検証するために行いました。
【目的】
ドローンとドッキングステーションを組み合わせた警備システムの有効性を検証する。
警備監視の自動化・効率化における課題を洗い出す。
早期の社会実装に向けたデータ収集を行う。
【実証実験の概要】
場所:沖縄県内の港湾施設(倉庫)
飛行形態:カテゴリII飛行(DID、夜間)
飛行ルート:建物敷地内において、屋上部とその周辺をすべてカバーする飛行ルート
使用ドローン:DJI Matrice 3TD(赤外線カメラ搭載)
使用ドッキングステーション:DJI Dock 2
使用GCS:DJI FlightHub 2(遠隔航行)
飛行目的:監視警備
取得データ:可視光及び赤外光カメラの動画
【正確な飛行ルート設定のための三次元モデリング】
撮影の位置、画角などの撮影条件をしっかり確認しながらルート設定を行う必要があるため、三次元モデルを作成しました。
使用ドローン:DJI Matrice 350 RTK + Zenmuse P1
使用SfM:DJI Terra
撮影枚数:1,826枚
【飛行ルート設定】
上記で作成した三次元モデルをGCS上で表示させ、撮影条件などを確認しながら飛行ルートを設定しました。
【結果】
GCS上で設定した通りの飛行及び撮影条件で実施が出来たことを確認しました。
立体物における監視警備や調査等で詳細飛行させる場合、二次元マップ上での飛行ルート設定に比べ、予め三次元モデルを作成して飛行ルートを設定することで精度の高い飛行及びデータ取得が可能ということが確認できました。
夜間飛行の検証では、使用機体のカメラセンサーの夜間撮影性能向上に加え、屋上照明の設置があることで、可視光カメラでの監視も十分行えることを確認しました。
また、赤外線カメラでの監視も効果的に人の検知が出来たことを確認しました。
今回の検証では、広範囲の施設・建物のを監視警備する飛行ルートを設定し、効率良く飛行及び撮影が出来ました。
上空からの俯瞰的な撮影を実施することで監視の死角をなくし、赤外線カメラを用いた撮影では体温を持つ人物の検知が容易に出来ました。
今回の検証はとても有意義なデータを取得できた結果となり、今後は、ドローンを活用した施設や建物の監視警備が早く社会実装出来るよう貢献したと思っております。
大規模ソーラーパネル施設、工事現場、建物などの調査、監視、警備を自動で実施したいなどのご相談を承っております。お気軽にご連絡下さいませ。


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